〜 blancのひとりごと

【自然】花と過ごす1日①〜旭川の北方野草園が素晴らしかった〜

 

 

 
 
忙殺されてブログを書く気力も時間もなかった。
2月にSの出来事で飛んでしまった北海道旅行。
この数年、2月に北海道に行って、北の大地の銀世界と真冬を満喫していたので今年は冬を過ごした気がしない。
年が明け、Sが他界して気がつくと春が来ていた。

 

旅に出ても、正直「今」を生きられていない。

すぐに頭の中にSがよぎり、目の前に集中できず、心の奥底に何かが重くのしかかっている。

せっかくの旅を心から満喫できない。

同行している友達が理解があるのがありがたい。

心はコントロールできる。気持ちの持ちようで何とでもなる。

故に我慢できてしまうのだけど、どうやらそれも良くないらしい。我慢だから。

抑圧しすぎないように悲しみのコントロールが難しくまだうまく舵取りができていない。

 

今回の北の大地行きは、かなり迷っていた。

直前までキャンセルするか逡巡して最後に行くことにした。

忙しくて予定を変えることが面倒でもあり、何より自然が癒してくれるかもしれないし、ガチガチになっている心身を温泉でほぐしたかった。

 

早春の北海道だけに花が少ない時期ということは分かっていたが、今年は暖かく思いの外、たくさんの花に出会えて、嬉しかった。

自然や花に飢えていたのだ、と改めて思った。

山登りやドライブで自然や花に触れることは私の大事なストレスコーピング。

 

今回訪れた北方野草園は、ガーデンデザイナーの上野砂由紀さんに勧められて知った。

上野砂由紀さんは、北海道ガーデン街道の1つ、上野ファームのオーナーさんだ。

 

北海道ガーデン街道は、 

  1. 大雪 森のガーデン
  2. 上野ファーム
  3. 風のガーデン
  4. 十勝千年の森
  5. 真鍋庭園
  6. 十勝ヒル
  7. 紫竹ガーデン
  8. 六花の森

の8つのガーデンからなっており、このうち6つは訪れている。

まだ行ったことがなかったのは、十勝ヒルズと上野ファーム

行き当たりばったりの旅なので、今回たまたま上野ファームの近くを通ることになり、花の状況をお聞きすると咲いているようだったので、上野ファームに行った。

上野ファームの開花中の花たちの写真に黄色いカタクリがあったので、どこに咲いているかをお聞きしたところ、上野さんがとても優しく丁寧に対応して下さった。

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カタクリマニアですか?」

と言われて(笑)、マニアではないけど、「カタクリは好きで黄色いのを見た記憶がことがない」という話から、北方野草園を勧められて行くことになったのだが、山野草が素晴らしく、上野さんがおすすめする理由がよく分かった。

 

上野ファームはガーデンなので、山野草ではなく園芸種中心。

上野さんは、とても親切でファームを出ようとしていた私達にわざわざ北方野草園のリーフレットを持って来て教えて下さった。

上野ファームのガーデンのことはまた別に書こうと思う。

 

北方野草園は、昭和47年に、市の営林職員の研修目的で開園したと伺った。

石狩川とオサラッペ川が合流する場所で、高台から旭川市街が一望できた。

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「オサラッペ」はアイヌ語で川尻、葦原、川という意味らしい。

 

野草園というので、普通の平地を考えていたが、山林だった!

ザックや登山靴といった山の格好で訪れている人もいらした。

靴は普通の靴だと汚れてしまうと思う。スニーカーなどの靴で行った方がいい気がする。

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私はティンバーランドのブーツだったので、問題なし。

毎回不思議だが、このブーツは本当に汚れない。北の大地に来てから丘陵やら海岸やら、ガーデンなどを歩き回り、さらに山林の湿った土を2時間歩いても、何にもしていないのにこのきれいさ。ありがたい。

クッション性もあり、暖かいので北海道旅には欠かせない。淡いピンクと2足所有している。

こちらのリネン色は重宝なので長く履きたいものだ。 

 

この春はカタクリを見れないと思っていたがエゾエンゴサクと一緒に群生しており、ブルーと紫がかったピンクの一帯はとてもきれいだった。

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六花の森もカタクリはきれいだったが、カタクリだけで地面が見えていたので、このエゾエンゴサクと一緒に咲くカタクリはブルーもグリーンの中で引き立っていた。

 

小さな花も多く、一眼レフを持って来れば良かったと思った。

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水芭蕉も咲いていた。

かなり大きく育ってしまっていたけれど見たかったから嬉しい。

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座禅草もたくさん点在しており、久しぶりにたくさん見た。

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 他にもエゾリュウキンカ

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福寿草が黄色い花を咲かせ、

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ニリンソウもたくさん咲いていた。 

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Sは自然散策が好きだし、お母様山登りが趣味で山野草も大好きだから一緒に来たかったと思って悲しくなった。

 

自然豊かな場所に行っても、どこに行ってもSを思い出してしまう。

「一緒に来たかった」とそればかり考えてしまう。

時間が経過してもあまり変わらない気がする。

心の傷を磨く旅は果てしない。

 
 

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