初の島津薩摩切子
『復元』と『創作』
薩摩切子には、『復元』と『創作』と2つのカテゴリーがある。
私が買ったのは『復元』。
好きなカテゴリーも『復元』。
何事も元から古好みだからか、食べ物でも『創作料理』より、元々のものが好き。
そもそもオリジナルも元は初めてだったと思うからそういう意味でも、その元が昔からのものが好きなのだと思う。
島津薩摩切子
島津薩摩切子は、島津藩28代目の島津斉彬公が推進した集成館事業のひとつ。(時代は幕末)
こちらが、尚古集成館の建物。
実際に製造された期間は、20数年らしい。
その復元が遡ること35年前、1985年に始まり、1990年に初の復元に成功して舟形鉢、翌1991年に銚釐(ちろり)が作られた。
作品紹介 復元 SHIMADZU|伝統工芸品 薩摩切子|薩摩ガラス工芸
名前の通り『復元』は、もともと当時に作られたものを今の時代に復元したもの。
『創作』は今の時代に合わせて、薩摩切子の技法で新たに生み出されたもの。
私は薩摩切子の復元が始まったその頃に母から聞いて、漠然とぼんやりといつか欲しいと思っていたのだけれど、先にフランスのワイングラスに向かい、少しだけ好きなものをそろえてきた。
ワイングラスも手に取って見てから買いたかったからワイングラスを買った時もパリのバカラの本店に行って最初の2組を買った。(バカラは日本でも買えるから初のバカラはアクセサリーで日本で買ったけれどワイングラスはフランスで買いたかった。作られた土地で見てみたかった。)
鹿児島は、旅先の候補にも入ってなかったから薩摩切子は憧れにとどまり、買う機会はそうそうないと思っていたら何と住むことになってしまった。
となれば、見に行くしかない。
仙巌園にある島津ブランドショップ
そこに島津薩摩切子のブランドショップがある。
少しライトを落とした暗めの空間に、島津薩摩切子が煌びやかな光を放っている。
ここに2週連続通って、2週目は2日連続で通い、飽きなくてまだまだこの地にいる間は通い続けると思う。
今までは雑誌とかたまにある百貨店の催事で見るくらいしかなかったから、何を買うかも決めかねていた。
行ってみたら、いろんな種類をじっくりと見ることができる。
なお、姉妹店の工芸館は仙巌園の外の敷地にあってこちらは白く明るい。
工場もあって切子の製造過程が見学できる。
工芸館の隣におしゃれなスターバックスがある。
(ただ建物がオシャレすぎて、2階の窓は窓枠が多すぎて桜島は良くは見えない。)
この眺望が見られるのは仙巌園の中の桜華亭というレストラン。ここは価格設定が非常にリーズナブルだと思う。
話が脱線したので戻す。
『復元』が好き
改めてじっくり見始めても、やはり私は『創作』より『復元』が好き。
例えばこちらは『復元』の小鉢。
(写真を撮らなかったからオンラインショップから転載)
左は横から、右は上から見た状態。
こちらは『創作』のフリーカップ。
この写真は私が先日撮ったもの。
この2つは島津薩摩切子35周年を記念して作られた限定商品。(他の色もある)
こちらには『創作』と『復元』の小鉢のリンクを貼っておいた。
薩摩切子が彩る豊かな生活 | 島津薩摩切子オンラインショップ
言葉では説明し難いけれど、私が思っていた薩摩切子は『復元』で、雰囲気やカットが好みなのだ。
どちらがいいとか悪いとかではなく、私が好きなのは『復元』。
最後に欲しいものは決まった気はするのだけど、まだちょっと迷っている。
それまでの間にいくつか揃えるつもり。
じっくり時間をかけて選びたい。
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