〜 blancのひとりごと

#kuToo という言葉〜日本に散らばる無自覚の前提

 

 

 

 
#kuTooという言葉、ご存知だろうか?

私は昨日知った。

たまたまインターネットでニュースを見ていたら、その記事の下の方に出てきた。 

 

 

#kuTooとは

 

日本における性差別に抗議する社会運動。

日本の職場で女性がハイヒールおよびパンプスの着用を義務づけられていることに抗議するもの。

MeTooをもじって「靴」と「苦痛」を掛け合わせた造語。

 

運動開始のきっかけはTwitter

 

ウィキペディアによると、

2019年1月24日、石川優実Twitterにおいて、職場でハイヒールの着用を女性に義務づけることは許容されるべきではない、と述べた[3]。この発言のリツイート回数が数千回に及び、また、ほかの女性たちから足や背中の痛みを訴えるコメントが寄せられる様子を見た石川は、#KuTooの運動を始めた[3]。石川は、特定の種類の靴を着用することを女性に義務づけている企業について、これを禁止するよう厚生労働省に求めるための署名をChange.orgで募った[3]。

ということらしい。
 
この石川優美さん自体知らなかったのだけれどグラビアアイドルをしていた人らしい。
 
そして、この#kuTooに関して、ねつ造しただのキナ臭い店という声があるらしい。
 
この人がどうかはともかく、そんな反対するほどのことなのかしら。
 
 

持続可能な開発目標SDGs5番

 

小さくて幅が狭い足を持つ私は万年靴難民

だからこの運動自体、反対する理由もない。
 
今世界が一緒に取り組んでいる(はずの)SDGsだと目標5番にも該当すると思う。
 
目標 5
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
Goal 5
Achieve gender equality and empower all women and girls
 
もちろん男性に対する逆差別もある気がする今日この頃。
 
男性に強要されている「男らしさ」とか「男の子なんだから〜〜しなさい」同じ問題を、はらんでいる。
 
女性の権利回復だけを声高にして無視するのも良くないと思うけれど、どちらかというと(いや、いわなくとも)男性優位だから、こういう表現になるのかと思っている。
 
 

合わない靴は本当に苦痛

 

私の勤務先は女性の制服が廃止されてからかなり経つが、その分自由になってきており、今までは、

  • ジャケット着用
  • シースルー素材禁止
  • デニム禁止
  • パンツは外ポケットはだめ
  • カーゴパンツみたいのもだめ
  • 露出が多いものもだめ(それはそうだ)
などなど、服装の乱れを正し常識的な服装を求める指示があった。
 
靴に関してあまり覚えてないけれど、私は自主基準で勝手に靴は緩和していたので、ヒールとパンプスに拘ってはいなかった。
どうしてもの時(相手や仕事の内容により自分の中で決める)は、パンプスを履いたがヒールはとっくの昔に諦めた。
 
履きたくても足が痛くて無理だから。
かねまつでオーダーした靴も痛くて今履いていない。そのうち店舗に持参して調整したい。
 
話を服装の指針に戻すと、ちょっと前に会社で上記の服装の基準が緩和された。
 
  • ジャケットは必須ではなくなり
  • お客様の業態によりデニムやスニーカーOK

のようにかなり自由度が増した。

 
とても嬉しくて、早速前から気になっていたラコステの革スニーカーを買った。

 

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きれいなネイビーの革スニーカー


 

nuage-blanc.hatenablog.com

 

 
先日もお客様が介護施設で、もともとそこの社長はいつもスニーカーにデニムでちょっと個性的なので、その時は革スニーカーでスーツも着なかった。
(後輩に「何かいつもと違いますね」と言われたがそうだろう。今までは白のトップスに紺のスーツが私の定番だったから。)
 
服装緩和と共に会社でしか着られない服の比率を下げようと試行錯誤中。
 
 

恵まれた環境だとそこまでしなくても何とかなる

 

この#kuToo 運動を知り、確かにそうだと思った。

 

私は私なりにヒールやパンプスを、アシックスとかのそれっぽく見えるものに変えて乗り切ったりしていたが、それは会社がそこまでルールが厳しくなかったからかもしれない。

許されない環境だったら、外反母趾とか坐骨神経痛とかいろいろ大変なことになったと思う。

 

合わない靴が健康を害することは間違いないと思うから。

 

私の場合は、たまたま絶対に靴はヒールやパンプス、という基準がなかった(あったかもしれないが強要されはしなかった)から何とかなっていた。

 

nuage-blanc.hatenablog.com

 

 

これは全く自由がない条件で大変な思いをした人たちが立ち上がった運動なんだろう。

 

 

選択する自由、しない自由

 

何事も偏らなければいいと思う。

この靴問題も、ヒールやパンプスを履きたい人もいるだろうから、

  • 履く自由
  • 履かない自由

両方あればいい。

 

メイクもそう。

  • メイクする自由
  • メイクしない自由

 

若い頃、職場の女性の先輩に「なんでメイクしないの?」と言われるのはちょっと嫌だった。

本当の理由は、

  • 面倒くさい
  • 肌に何ももつけたくない
  • 顔に塗るのが気持ち悪い
  • 不器用だからメイクがうまくできる気がしない
  • メイク映えする顔でもない

だったが角が立つので、非常に丈夫な肌を持っているにも関わらず、

肌がとても弱くて、メイクすると荒れてしまう」という無難な理由を言い訳にしていた。

 

出産もそう。

 

物量もそう。

  • 減らす自由
  • 持ち続ける自由

 

何事も、選択できる自由が必要だ。

 

 

#kuToo運動に賛否の否があるのが残念

 
これだけいろんなことが自由になりつつあって、生き方や働き方も多様性が増しているのに、まだ靴ひとつ自由にならないということに驚くし残念。
 
こういう前提は、靴だけにとどまらず日本の至る所に無自覚もしくは口に出せないもしくは出すほどでもないと各自で個別に解決する問題として散らばっている気がする。
 
これに反対する人がいるのはどんな理由だろう。
履きたい人が反対するのか、ヒールやパンプスが好きな男性が反対なのかしら?
 
女性のヒールやパンプスだけではなく、履いていて苦痛な靴からの解放運動なら誰の文句もないのだろうか。
 
ともあれ、人に不快感を与えず、業務に支障が出ないならばいいと思うのだけど、そういう単純なことで済まない?
 

 

 

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