今日は他の流派の月釜に行ってきました。
受付のお軸には「雨の音」という文字に紫陽花の絵。
まさにぴったりの設え。
待合に「茶会記」があったのでじっくり拝見しました。
待合のお軸は、「氷室」(香川景樹作)という和歌でした。
「豊かなる年の夏と降し雪 なつまで置て奉るなり」
茶席では、お正客をされた男性の方がとてもお詳しく、亭主の方といろいろな会話をして下さったので、お道具の説明など細かく伺うことができました。
今回のお道具は、茶釜がとても小さくて、それにあわせて水指などの取り合わせも小ぶりなものになっていました。
お道具が小さいので、よく見えるようにとの心配りなのか、風炉先屏風はなく結界が置かれ、とてもいい感じのものでした。
・お軸 / 和歌画賛
富士山の絵に「はかなかに いふことのは? しら雪の かかる たかねを なににたとへん」
(?の一文字が読めませんでした)
という歌が書かれていました。
・花入 / 唐物(耳付花籠)
・花 / 金糸梅、半夏生、虎の尾、むくげ、紅白水引
・香合 /「依星(ぞんせい)」
・薄器 /「木地七宝文蒔絵」
とても美しく印象に残りました。
・主茶碗 / 荒木高麗写
・蓋置 / 切子
どのお道具もとても素敵でしたが、火入れ(織部)の中の灰が赤色で初めて見ました。
お菓子は、「曲水」
白い生地に淡いグリーンの渦巻きがとても涼やかで美味しかったです。
この時期、葛のお菓子が多いので、あえて違うお菓子にしましたとのことでした。
(確かにそうかもしれません。)
まだまだ経験もないので、初めて見聞きすることばかりですが、お茶の雰囲気を忘れないようにまた機会を作っていきたいと思っています。
帰りには池坊の生け花の展示も見て帰りました。
こういうのを見るとお花も習いたくなります。
日本文化に触れた1日でした。