和装本とは
和装本は、日本の伝統的な製法で作られた書籍で、和本ともいう。
近世の和本の多くは本文を記した和紙をこよりや糸で綴じ、その上に付ける表紙は紙を2、3枚ほど重ねて裏打ちしたものである(金襴や錦などを裏打ちして使うこともある)。ゆえに重量は洋装本に比べて軽い。
〜中略〜
四つ目綴じ(綴じ側に四つ穴が開いたもの)が代表的であるが、ほかにも綴じ方によって五つ目綴じ、亀甲綴じ、麻の葉綴じと呼ばれるものがある。
(Wikipediaより)
材料と道具
和装本に使った材料。
- 厚紙2枚(表紙と背表紙)
- 和紙2枚
- こより
- 糸(刺繍糸、木綿糸)
- 和紙(本の中身)
今回は刺繍糸で、和紙に合う色の糸を用意するといいと思う。
道具は、
- はさみ(カッターでも)
- 定規
- のり
- 目打ち
- ダブルクリップ
- 鉛筆
- 穴を開ける目印がついた厚紙
を使用した。
作り方
1.表紙と背表紙を作る
厚紙2枚に和紙を貼る。
厚紙の大きさが和装本の大きさになる。
今回は、和紙を半分に折った大きさより少し大きめで用意されていた。
⑴まずは、表紙にする厚紙の右側から1.5センチくらいのところに縦に折り目を付けておく。
こうしておくと本が開きやすくなる。
⑵厚紙を和紙の柄がない方に置いて周り2センチほどに鉛筆と定規で印をつけて、カットする。
⑶厚紙と和紙を貼り付ける。
余分に取った2センチののりしろを、糊で貼る。
貼り終わったところ。
今回分かりやすいように黄色い厚紙を用意してくださっていた。
2.和紙を折る
中身にする和紙を半分に折った。
枚数は好きな分だけれど、あまり多くすると後で目打ちで穴を開ける時が大変だと言われた。
用意されていた和紙は、ざらざらとツルツルの面があり、好きな方を表にして折る。
御朱印などを押すなら、ザラザラが良さそう。
文字を書くなら、筆記用具にもよるがザラザラは滲みそう。
ここは好みで。
3.目打ちで穴を開ける
中身の和紙を表紙と背表紙に挟み、さらに外側を目印がついた厚紙にダブルクリップで動かないように挟む。
穴を開ける目印は赤と青に分けられ、8個あった。
外側に近い青の目印は、中身の和紙をこよりで綴じる穴。
赤い方の目印が、最後に本を糸で綴じるときの穴。
4.中身の和紙をこよりで綴じる
本を綴じるのに、先に中身の和紙をこよりで綴じる。
こよりがなかったらホチキスでもいいとのこと。多分その方が簡単。
糸で綴じるところより、見えないように少し外側よりに綴じればいい。
先に綴じておくのは、多分中でグラグラしないようにだと思う。
5.糸で本を綴じる
中身の和紙をこよりでノート状に綴じたら、
表紙と背表紙の間に本になるように重ねて、もう一度ダブルクリップで挟む。
3の工程で表紙と背表紙にも穴が空いているので、刺繍糸を使って綴じていく。
四つ目綴だったが、この糸を通す順番が難しかった。
(インターネットで検索した画像より)
完成した和装本
やっと完成した和装本。
作るのは楽しかったから、忘れないうちに、もう1冊くらい作ってみたい。
余った和紙
和紙を表紙や背表紙の大きさに切る時に、端に寄せて切ったので余が出た。
捨てたくなかったから、折り重ねて糊で貼って、間にリボンを挟んで栞にした。
ヴーヴクリコ(シャンパーニュ)を買ったときに付けてもらったリボン。
文庫用には小さめの栞。
京都鳩居堂の包装紙も捨てずにブックカバーにしている。
和装本作りはとても楽しかった。
和紙を買う楽しみが増えた。
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