〜 blancのひとりごと

心の傷を磨く旅

身体が疲れた。
 

 

普段より動くし、荷物を持っての移動があったからだ。
 
Sのお墓参りで彼の実家に行ったが、いつも通りいつお伺いしても、きれいに整った居心地良いお家で、美味しいものをたくさんいただき、自宅の様に寛いでしまった。
 
金曜日からポカポカ陽気でお天気も良くてよかった。これが雨だったら大変だった。
 
お墓で、墓石をきれいにして、お花を変えて、お線香をあげて、飲み物を備えて、ゆっくり過ごしていたら、その間に何組もの人がお参りに来て去っていった。
私はかなり長居したと思う。
 
お墓は遥か向こうに富士山が見える高台のいい場所で、その日は暖かいからゆっくりできた。
 
お墓までは彼の家から歩いて行くことができる。
帰り道霊園を出た辺りの道で、落ち葉がサラサラととてもきれいな音を立てながら舞い降りてきた。
 
そのサラサラという耳心地の良い落ち葉の舞い散る音は、しばらく続いた。
落葉樹が終わり、振り返ると落ち葉も止まってサラサラという音も止んだ。
 
ちょうど私がそこを通った時だけ、サラサラいい音がしたので、
 
ふと、これはSのお見送りだと感じた。
 
舞い降りてくる落ち葉とサラサラという音がきれいでちょっと涙が出そうになった。
 
そのままになっているSの部屋にはまだ長くはいられない。
私が送って彼が美味しかったと言っていたワインのボトルも置いてあって、捨てなかったんだと思うと涙が出そうになる。
 
私が何十年も前に駅前でもらったティッシュも残っている。使わなかったんだ。
 
たくさん思い出があったはずなのに、悲しみのせいなのかあまり記憶が引き出せなかったりして、それのせいで、なおさら悲しくなる。
 
一緒に過ごした時間が本当にどれだけあったのか分からなくなる。
 
今日は12月28日。
3年前のこの日が私がSと最後に会った日だった。
その日もとても気持ちよく晴れて、2人で好物の鰻を食べにいった。
楽しい1日で、幸せな気持ちで帰宅した。
 
あれから3年。
まだ訃報を聞いた瞬間を思い出すと恐ろしくなるから、思い出さない様にしている。
 
当時、知ったこの言葉。


江原啓之さんの言葉

 心が傷ついたとき、魂が「削られた」と思ってくださいということです。

 心が傷ついたと言うことは、正確に言えば、「魂が研磨された」ということです。宝石の原石を思い浮かべてください。傷をつけないと、磨くことはできません。傷がないと、丸くなることも、輝くこともできないのです。

 人の魂も同じです。傷をつけないと成長しないし、輝けないのです。
深く傷ついた人は、それだけ強く輝ける人になれます。人格がアップするのです。ですから、深い傷を恐れないでください。

 深い傷こそ大切なのです。深く傷ついた、深く削られた、そのときがチャンスです。魂を強く美しく輝かせる人になれるチャンスです。

 
私にとって、Sがいなければ、魂が強く美しく輝いたって意味がない。
 
というか魂を磨かなくてもいい。
修行なんかしたくない。
魂が研磨されなくてもいいから、Sに戻ってきて欲しい。
 
彼のお母様が『もう一度会いたい』というその気持ちが痛いほど分かる。
 
私も会いたい。
戻ってきて欲しい。
 
外では泣けないし、普段は忙しくて、気持ちがそちらに向かない様にしているが、やはりお墓参りをするとダメだ。
 
故人を穏やかな気持ちで思い出せるには、まだまだ日にちがかかりそう。
 
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Sと見に行った潮岬の夕陽。
これを見た4ヶ月後に帰らぬ人になるなんて、想像だにしなかった。
本当に人生は何があるか分からない。
 
深い悲しみがあっても、私の魂は全く研磨された気がしない。
 
心の傷を磨く旅は終わらない。

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

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