お気に入りのバカラ
ちなみに自宅にあるうちの1種類は「モナコ」というシリーズ。
これは本当に好きなグラス。
持って来ればよかったと思っているが、引っ越しの時面倒で置いてきた。戻ったらまた使いたい。
バカラの典型的なカットが入っていて、ワイングラスを上からのぞくと花のようなカットが美しい。
この頃のバカラがアクセサリーもグラスも好きだった。
ただ、フロールもアルクールもモナコもいわゆる普通のワイングラスの形状ではないので、定番の形を買おうとここ数年どれにするか悩んでいた。
リーデルが有名なのだが、なんとなく決め手がなく、最近になってこれもちょっといいかなと思ったけれど・・・迷っていた。
創業260周年を記念した、リーデル最高峰ハンドメイドグラスセット sommeliersソムリエシリーズ
シャルドネ用とかピノ・ノワール用とか揃え出すとキリがないし今は置く場所もない。
かれこれ5年以上考えていたがワイングラスを持っていない訳でもなく、買えずにいた。
今回の帰省で時間が取れそうだったので、前から気になったものを見てきた。
ピュイフォルカ シャンパーニュ バー
エルメスは「ピュイフォルカ」というシャンパーニュのバーがあって、そのフロアが1番の目的だった。
バーの手前のスペースにお目当のワイングラス類があったからだ。
エルメス2階の隠れ家的シャンパーニュバー - 朝日新聞デジタル&w
今回の目的は、シャンパーニュバーでシャンパーニュを飲むのとワイングラスを見ること。
ちなみにシャンパーニュのラインナップは、3種類。
- ルイ・ロデエール
- ドュラモット・ブリュット ブラン・ド・ブラン
- ボランジェ/ロゼ
だった。
ピュイフォルカ(フランスの銀食器)のタンブラーで飲むことができる。
銀製だから割れないですよ、言われても今回の目的は銀食器ではなくワイングラス。
シャンパーニュはブラン・ド・ブランとボランジェのロゼを頼んだ。
合わせたのは、キャビア。
サワークリームと一緒にブリニ(ロシアのパンケーキ)の上にのせて食べる。
定番の食べ方だが、やはり美味しさを再認識。
キャビアの程よい塩気とサワークリームの酸味、そしてブリニのそば粉の自然な甘みのハーモニーが本当に美味しくて幸せな時間だった。
ちょっと見た目は異なるが、レシピがあったので🔗しておく。
ブリニ・ロシアのそば粉のパンケーキ by Roederer 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが297万品
実際はキャビアもサワークリームも別々に出てきて、自分でブリ二にのせて食べるスタイルだった。
ここは静かだし、ソフトドリンクもあるので銀座ショッピングの合間の休憩にもいいかもしれない。
食べるのが好きだから話が逸れてしまったが、ワイングラスの話。
サン・ルイ Twist 1586
普通のワイングラスもバカラにしようかと思ったのだけれど、今回サン・ルイ(ST LOUIS)を見に行った。
バカラより優しい雰囲気を醸し出していて、前から気になっていたのが価格もリーズナブルなTwist1586シリーズ。
昔々、バカラとサン・ルイは一緒だった時期もあるらしい。
左から、
- シャンパーニュグラス
- ヤングワイングラス
- 成熟したワイングラス(長期熟成用)
である。
グラスの形状で内側が波なみしているのに、注ぐと写真のように波なみが消え、ワインの色がきちんと分かるのが不思議。
バカラの方が雰囲気がかたい。
この写真でワインが入った時の美しさに心を奪われてしまった。
必要な人数分買おうか迷ったが、使ってみて気に入ったら買うことにした。
ワイン友達は地元だし、今買ってもどうせ使えない。
バカラの定番グラスも捨てがたいし、他のバカラのグラスと雰囲気が違ってしまうのもどうかと思い、まずは自分だけのために買うことにした。
エルメスのシャンパーニュバーでは、ピュイフォルカ のタンブラーでしか飲めないのでサン・ルイのグラスは試せない。
サン・ルイ村の職人たちによって作られたそのグラスは1つ1つ異なる。
バカラもそうだけどマシンメイドでないものは、クリスタルも革製品もは個体差がある。
それもまたいいのだ。
だから買うときは、在庫を全部出してもらってその中から選ぶことにしている。
今回はシニアソムリエさんと一緒に個々にバランスを検討して選んだ。
売り場とバーが隣り合わせなので、バーのテーブルに3種類のワイングラスをお持ちいただき、どの個体を買うかじっくり選ぶことができた。
ディスプレイされていたもののうち、ヤングワイングラスは、ステムが細く頭でっかちでバランスが今ひとつ。持った感じがとても重く使いにくそうだった。
それで、他のも含めて在庫を出してもらい、それぞれ高さやステムの太さ、グラスの形が微妙に異なるからプロの方の意見も伺いながら決めた。
シャンパーニュグラスはいわゆるフルート型ではないのだが、最近はシャンパーニュ自体の楽しみ方も変わってきているからだそうだ。
このサン・ルイのシャンパーニュグラスは、シャンパーニュの泡をマイルドにして、シャンパーニュ自体の味わいをより感じられる形らしい。
近頃は、シャンパーニュをキリリと冷やし過ぎないで、さらにデキャンタージュして飲むこともあるそうで時代と共にいろいろなことが変化するのだなぁと思った。
ヤングワイングラスは、そのワインのポテンシャルを非常に良く引き出すらしく同じワインでもすごく美味しく感じるとシニアソムリエの方が力説していた。
(自宅のワイン在庫を切らした際に、コンビニのワインを買ったが「こんなに美味しいの?」と思うくらい違ったそうだ。)
長期熟成のワイングラスは出番が少ないかと思いきや、開けた初日はヤングワイングラス、何日か経ったら長期熟成用のワイングラスで飲むと良いと言われ「なるほど!」と思った。
(開けて少し経つワインは酸化が進まないように口がすぼまった長期熟成用のグラスの方が適しているから。)
手持ちのワイングラスに少しずつ注いで味の違いを試しても楽しいだろう。
数年前に買って2017年や2020年以降に開けるように言われたワインもまだ飲んでいないから、この長期熟成用のグラスで飲むと、より美味しいはず。
価格はバカラよりリーズナブルで1客2万円弱。
バカラのアルクールの方が頑丈で割れなさそうだが、味が美味しいのは、こちらのシリーズだと思う。
実は・・・「トミー」という優美なシリーズも素敵で危うく買いかけた。
でもシンプルなワイングラスからまた離れてしまうし、シャンパンバーのシニアソムリエの方がワインの美味しさを感じるなら「絶対これ!」とおっしゃっり、強く推されたので、本来の目的に立ち返り、通常のワイングラスを買うことにした。
(他にも欲しいものがあって、実際に見ると際限がなく困ってしまう。)
届くのは今週末。(自宅配送は送料無料)
今からとっても楽しみ。
ワインを控えようと思っていた矢先だったが、適量をゆっくり楽しみたい。
もし、これからワイングラスを買う人は候補に入れてもいいかもしれない。