このバッグは、かなり昔に買ったもの。
ご縁があったバッグだと思っている。
当時、ピンク色のバッグを買おうと吟味に吟味を重ねていた。
候補は2つに絞られていた。
そのどちらを買うべきかの最終判断日、その時よく服を買っていたお店で仲良くしてもらっていたお姉様(今も続いている)に一緒に来てもらった。
ところが当日、候補が3つに増えていた。
「私に似合いそうだ」と取り寄せてくれた商品があったのだ。
その商品は雑誌にものすごく小さく掲載されていたので存在は知っていた。
実物よりピンクがオレンジ色に見えたし、やはり写真は写真。
それに何より個性的過ぎて、定番が大好きな私の候補には上がるはずもなかった。
それを承知で仲良くしていた担当の女性が「この商品をキャンセルした人がいて、ピンクだし似合うと思って。嫌だったら戻すので見るだけ見てください。」と用意してくれたのだ。
「1点しかない」その商品は実際に見てみると、とても可愛かった!
(その後、サテン部分が茶色で1色のものもあったが可愛さはやっぱりピンクで。)
実物を目の前にしたら、とっても気に入って買ってしまった。
買うまでに悩みもしたが同行したお姉様が「(私には)これ」とおっしゃる。
そして「可愛過ぎて長く使えるか?」という私の心配に「大丈夫!」と太鼓判を押してくれた。
今思えば、他の候補はスウェードだったのでこのバッグの方が傷みにくくて良かったと思う。
サテンのツヤツヤが手持ちの服に合う。
このバッグと出会えて良かった。
仮に「似合わない」と言われたとしても、存在自体がお気に入りだから手放さないと思う。
持っているバッグはどれもお気に入りなのだが、その中でもベスト3に入るアイテム。
1位を決めるのは難しいけれど、1位かもしれない。
軽くて、今のLOEWEよりもこの時代の商品は革が柔らかくてファスナーの開け閉めもしやすいのだ。
取り寄せてくださったTさん(今はもう退職された)に感謝している。
このバッグと出会えて良かった。
一生使う私のお気に入りアイテムである。