〜 blancのひとりごと

【緑】新緑の京都 七宝の美しさに感動(並河靖之七宝記念館)

 

 

 
緑の美しい季節がやってきた。
新緑は好きだが、暑いのが苦手なので手放しでは喜べない。 

f:id:nuage_blanc:20180526201952j:plain

青蓮院門跡の緑。

 

京都に1人で行って来た。本当は2人だったのが前日に諸事情があり1人行けなくなった。

 

私自身、非常に疲れすぎており、止めようかと思った。

でも、せっかくなので私だけでも行くことにした。

 

疲労が進むと眠りが浅い。疲れを引きずったまま京都に向かった。

 

1人になったので何をするも自由。

昼食だけは取っておいたのでその前後何をするか往路で考えた。

 

最初に七宝焼の記念館に行くことにした。

並河靖之七宝記念館

 

f:id:nuage_blanc:20180526210551j:plain

明治27年に立てられた京町家「オモテヤ造り」
 
場所は南北だと三条通で鴨川よりは東、東大路通と神宮道の間。
地下鉄だと東西線東山駅」1番出口から徒歩3分。
私は、京阪の三条駅から歩いたがたいした距離ではなかった。
 
入館料は800円。
 
ちなみに七宝焼」は英語で「Cloisonne 」。
古くは6世紀後半飛鳥時代に遡るらしい。
 

 

 

 
 
 
f:id:nuage_blanc:20180526202012j:image
 
並河靖之は、明治・大正時代に活躍した七宝家。
青蓮院宮の近侍で、宮家に仕えていたが、ふとした機縁で七宝と出会い、有線七宝技法という技法で国内外の評価を得ていく。
 
「有線七宝技法」はその名の通り、金や銀の細いリボン状の金属線を器に描いた図柄の輪郭線に沿って垂直に立てて貼っていき、その線と線の間に釉薬を挿して焼成・研磨を重ねる手間を繰り返す技法。
仕上がりに金属線が残るので、図柄がはっきりと際立つそうだ。
 
実際の作業工程が分かるような展示もあるが、作品を見ていると金属線を貼る作業が想像もつかない細かさである。
 
大変美しく感動した。
ハガキでは到底伝わらない美である。
 

f:id:nuage_blanc:20180526201921j:plain

これは絵葉書だが、もっと細かくて美しい作品があった。
 
 近江八景伊勢神宮の風景が描かれた作品や、非常に細やかな菊の作品など本当に繊細で美しく飽きなかった。
 
記念館は明治27年に完成した建物で「ミセ」と「オモヤ」の二つの棟を玄関でつないだ京町家の「オモテヤ造り」。
 
外国人の訪問客が多かったそうで、畳から鴨居の高さを182センチ取っているそうだ。
 
美術に興味がある方にはオススメしたい場所である。
 
ちなみにここから南下して行くと、青蓮院門跡や知恩院があり、祗園までのんびり歩いて出ることができる。
 
この日は、この記念館の後、青蓮院門跡を見て昼食。
 

f:id:nuage_blanc:20180526210621j:plain

数年前に友達が連れていってくれたお店に行くことにしており予約していた
 
その後東山五条まで歩いて「河井寛次郎記念館」を訪れ、祇園四条に戻りそこで私の電池が切れたので予定を早めて戻って来た。
 
河井寛次郎は先日訪れた大山崎山荘美術館にも作品があった。)
 
f:id:nuage_blanc:20180526210659j:image
 
河井寛次郎についてはまた別記事に。
 
来月は鱧を食べ(これは京都ではない)、横山大観を見に行く。
美術館の日は約束は午後からなので、朝はリッツ・カールトン京都で朝食を食べるつもりで予約している。美術館も朝食も楽しみだ。
 
 
京都は、S との思い出も多く、歩いていると辛くなった。
御朱印ももらう時にも思い出して寂しくなった。
出かけるのが苦痛なのだが、乗り越えていかないと私の人生が進んでいかない。
心から楽しめなくとも楽しむ努力をしなければならない。
 

 

 
 

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村