食べるのが大好きな私は、行ってみたいお店が多々あります。
今回は天龍寺の篩月(しげつ)に行きました。
その他嵐山界隈には気になるお店がいっぱいです。
京都 嵐山、書と癒しの空間〜松籟庵〜 - 松籟庵(しょうらいあん)
今回は星野きいろさんとご一緒でした
「シンプルライフで楽に楽しく」というブログを書かれています。
ちょうど3月のまとめ記事を更新されていました。
きいろさんとはもう何回も京都をご一緒させて頂いております。
私の憧れの職業「専業主婦」さんです。
実はもう一つブログを書かれておりまして、それがこちら。
動物性食品をあまり摂らない生活をしたい私には、興味深いブログなのです。
野菜中心のお弁当が毎日更新されています。
ということで、きいろさんと4月の京都・嵐山を散策して来ました。
天龍寺に電車で行ったのは初めて(意外に近かった)
サイトをリンクしています。
京都駅から電車で1本。
いつも車で行くので、嵐山まで遠いのかしら、と思いましたが意外に近かったです。
嵯峨嵐山駅で降りました。
天龍寺は駅からすぐ(途中の散策も楽しい)
今年は寒いからか桜はまだそんなに開いていませんでしたが、非常に混雑していました。
駅を降り、右手の細い道に向かって進むと1本の桜が満開で、いい香りを放っていました。
もう少し進むと地面にこんな文字が・・・。
通りに出たら、よーじやさんがありました。
私の生活に「あぶらとり紙」は存在しないので、さらっと中を見て終わりました。
店舗とカフェが併設されています。
随分と昔からこの辺りに観光に来ていますが、年々様変わりしています。
「カフェ文化」は古都にも根付いて来たのね・・・と若干寂しい。
鎌倉の小町通りにもコメダ珈琲店ができていたりして、 有名店や人気店が広まれば、気軽に行くことができる反面、全国の街が特色を失い、画一的になってしまうのが悲しいのは私だけでしょうか・・・。
毎回京都には、車で来ることが多く、何回目かになる嵐山界隈&天龍寺ですが、電車で来たのは初めて。
車で来ても、駐車場が天龍寺にありますので大丈夫です。
天龍寺に到着 先に篩月(しげつ)へ・・・
このお店は天龍寺の庭園内にある「龍門亭」にありますので、見学のために庭園を見る為のチケットが必要で500円です。
龍門亭は、曹源池の南側に位置する建物で、平成12年開山夢窓国師650年遠諱記念事業として夢窓国師が選んだ「天龍寺十境」の一つ龍門亭を再現したものだそうです。
(営業時間が終わると、暖簾は外されておりました。)
入って、靴を脱ぐと入り口でいきなり「飲み物はいかがされますか?」と聞かれました。
ワインもありましたが、和食には日本酒!な気分だったので・・・玉乃光をぬるめの燗でお願いしました。
飲まないつもりだったのに、勝手に口がお願いしてました(汗)。
その後離れに案内されました。
静かです。この離れの前には池があって鯉がのんびり泳いでいました。
2部屋あります。こんじまりした6畳ほどのお部屋。
お軸が左側の壁にかかっていました。
のんびりとお昼を満喫し、2時間半近くおりました。
(精進料理と行っても盛りだくさんでお腹がいっぱいに・・・)
精進料理は動物性の食材を一切使わないお料理
最初から最後までお肉やお魚は出て来ません。
なるべく週末、動物性なものを摂りたくない私にはありがたいお料理。
でも、侮るなかれ、なかなかにボリューミーなのです。
北海道でよく食べに行ったお店も本当に量が多くて毎回苦しいほど。
腹八分目に抑えたいという点では無理です。
ウィキペディアによれば・・・
鎌倉時代以降、禅宗が日本に入ってきたことによって、精進料理は発達したようです。
平安時代までの日本での料理は、魚と鳥は用いるものの、味は薄めで、調理をした後に各自調整するスタイルだったようです。(これ、私にはありがたいシステム)
精進料理は、菜食主義をとっていますが、味はしっかりついています。
修行する僧や武士、庶民などが満足するようある程度しっかりと塩分が補給できるように濃いめの味付けになっているようです。
分かってはいたものの、やはり私には味付けが濃かったです。
でもまた行きたいなと思いました。
コースは「花」(お抹茶付き)7,000円 一汁七菜
最初に運ばれてきたのがこの御膳です。
お茶はほうじ茶です。
この横に漆のお盆が置いてあって、食べ変わったお皿やこの小さな卓上にのらないお皿などを置くようになっています。
この時は焼き物、揚げ物、水菓子でした。
この後これらのお皿を卓上にあげ、食べ終わった漆の器をここに置くと係りの方が随時下げに来て下さいます。
一度に運ばれてきてしまうので、冷めてしまうのが残念ですがコース料理とも違うのでやむを得ないのかな。
この辺りはお店によって違う気がします。
個々のお料理を一部ご紹介
一汁七菜なので本当にお腹がいっぱいになり、翌日もお腹が空かないほど・・・。
ヘルシーに行くなら、一汁五菜の「雪」コースでいいかもしれませんが離れでの静かなお食事は無理かもしれません。
最初にぱっと目を引いたお皿です。
白いのは花に見立てた百合根。ほくほくしていました。そら豆が春らしい。
手前の黄色いものはゆずの皮でした。甘苦くて好きです。
大好きな胡麻豆腐。
こちらのお料理は粟がたくさん。熱々で美味しかったですがやはり味はしっかり目でした。
色からして濃いです。
なめこや椎茸、ここにも百合根は入っています。とろみも程よかったです。
焼き物。
たけのこが香ばしく、柔らかく、またウドの酢味噌も美味。
桜が添えてあり、春らしさが漂います。
焼き物も季節によって変わるそうなので、次は春以外の季節に行ってみたい。
さらに苦味が美味しい春の味覚、たらの芽やふきのとう。
このほかにも、煮物、桜の塩漬けが入ったご飯。
卯の花汁など盛りだくさんでした。
お抹茶は三島(高麗茶碗)、お菓子は道明寺。
食べるのに時間がかかり、お抹茶は後から出して頂きましたが、それでも冷めてしまいました。ちょっと残念・・・。
その後、ゆっくり天龍寺の庫裏や方丈、庭園をみて歩き回る
広いので、ゆっくり散策することでちょっと食べ過ぎの罪悪感が薄れます・・・。
見るのを後にしてよかったです。
ここは夏に1回、秋に数回行ったことがあるのですが、春はまた異なる趣でした。
特に花が咲く木の植物が充実していました。
いろんな種類のツツジ、みつまた、木瓜(ボケ)、沈丁花、椿、馬酔木、ガマズミ等々たくさん咲いていて、花が大好きな私は大満足。
天龍寺では、ご朱印も押してもらいましたがスタンプだったのが残念・・・。
余談:実家へ送ったもの2つ
老松の夏柑糖(なつかんとう)
天龍寺を満喫したのち、次のお寺に行く途中、老松がありました。
ちょうど発売が開始したという「夏柑糖(なつかんとう)」を実家に送りました。
両親が柑橘系のゼリーが好きなのできっと喜ぶと思います。
弟の分も含め3つ送りました。
純粋種の夏みかん果汁と寒天をあわせ、再び皮に注いで固めたお菓子です。
(画像は老松さんのサイトからお借りしました。)
池波正太郎さんが好んでいらしたみかんゼリー。
それはこちらの「村上開新堂」のものでこちらもいつも買おう買おうと思いつつ、そのままになっています。
老松の夏柑糖も前から気になっていたので実家に送りました。
自分は今度買って帰ろうと思います。
(老松のお店で食べることも可能です。)
こと路のちりめん山椒
母の大好物です。私も大好き。
賞味期限が今月の帰省に間に合いそうだったので買いました。
(ただ持って帰った日の翌日という短さ・・・)
常寂光寺で売っていたのです。
試食もでき、味がふんわり柔らかだったので買いました。
ちりめん山椒は商品によって本当に味が濃かったり、辛かったりするのでできるだけ試食して買いたいものなのでよかったです。
前回母に買ったものは試食ができず、かなり辛かったです。
今回のは味は薄めだったので私も一緒に食べようと思います。
・・・精進料理を食べたいけれど京都は遠い
関東にいた頃は、鎌倉が私の京都の代わりでした。
毎シーズン四季折々訪れては「古都」気分を楽しんでいました。
(ただ雅な京都と、武家文化がベースの鎌倉ではかなり雰囲気は違います。)
鎌倉で有名な精進料理のお店は「鉢の木」(能の演目にもある名前)。
北鎌倉店 | 鎌倉 鉢の木【和食】精進料理/会席料理/カフェ
ミシュランにも乗ってしまい、椅子の席もだいぶ増えた模様です。
天龍寺の中で食べるものとはだいぶ風情が異なると思いますが、精進料理だけでなく会席料理、カフェもあります。
最近行っていないのでどんな感じか分からないので、混むのを覚悟でゴールデンウィークに行こうか思案中です。
ともあれ、精進料理は私の好きな料理の一つです。
寒かったけれど天気にも恵まれ楽しい1日になりました。
きいろさん、ご一緒して下さって、ありがとうございました。