今年は週2回早く帰ろうという目標を立てたけれど、今のところ未達成。
だから、読む暇がないまま当日を迎えることになってしまいそうだ。
能楽名作選 上巻
今までなら上巻だけでなく、下巻も買っただろうけれど、読む暇がなさそうなので、欲張らずとりあえず上巻だけ。(写真左)
演目の「養老」「恋重荷」はなかったが、「卒塔婆小町」はあったから。
「養老」は下巻にもなかった。「恋重荷」は確認し忘れた。
「養老」は、資料を印刷した。
他の演目は、あらすじなどを事前に確認した。
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観世流
今回観るのは観世流。
そもそも能楽は700年くらい前に大成された世界最古の演劇。
能楽は、舞台から台本、演出方法まで当時の面影を色濃く残していて、室町時代(1336-1573)の能面が今でも使われている。
これは世界でもとても珍しいことらしい。
私が能楽鑑賞をしたいのは、多分古い物好きだからかもしれない。
受け継がれるものに魅かれる。
こちらのサイトから引用。
観世流の特徴は、優美かつ繊細な芸風です。
室町時代に唯一幕府の保護を受けていた流派でもあり、江戸時代に指定されていた四座の中でも筆頭の位置でした。
また、現在でも最大の流派であり、所属する能楽師の数が最も多いのが観世流です。
現代では、二十六世宗家の観世清和氏を筆頭に活動をしています。
1. 観世流
2. 宝生流
3. 金春流
4. 金剛流
5. 喜多流
の流派がある。
他にも役割ごとに流派があって割愛するけれど、その辺りはこの右の本で読んだ。
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今回の演目
演目は、以下の通り。
能 :「養老」
能 :「卒塔婆小町」
能 :「恋重荷」
(あらすじをリンクしておいた。)
11時開演で夕方17時までの長丁場。
流派によって結末が異なる・・・?
今回の演目の中の「恋重荷」はこんなあらすじ。
こちらから引用。
菊を愛好する白河院の庭で、菊の世話をする山科の荘司という者がいました。荘司は白河院の女御の姿を見て、恋心を抱きます。女御は荘司の懸想を知り、臣下を通じて荘司に、あることを行えば、思いに応え、姿を見せてあげようと伝えます。あることとは、美しく装飾され、いかにも軽そうに見える荷を持って、庭を百度、千度廻ることでした。荘司はわずかな望みができたと喜び、下働きで鍛えてきたからやりやすいと、精一杯の力を込めて持ち上げようとします。しかし、それは大変な重荷で、まったく持ち上がりません。何度も何度も頑張ってみますが、持ち上がることはありませんでした。力を使い果たし、絶望した荘司は、この仕打ちを恨み、女御に思い知らせてやると言いながら、死んでしまいます。
臣下から荘司の死を知らされた女御は、庭に出て、荘司の死体を見て、その死を悼みます。ところが、立ち上がろうとしても巌に押さえつけられるように、身動きできません。すると、そこへ荘司の亡霊が現れます。亡霊は、女御のひどい仕打ちに憤り、さんざん恨み言を語り、地獄で苦しんでいることを伝え、女御を責め立てます。
しかし最後に荘司の亡霊は、弔いをしてくれるなら、恨みを消し、女御の守り神となって、幸せを末長く守ろうと言い、去っていきました。
「庭掃きの老人が、身分の違う若い姫様に恋をする」という話だけれど、これが
「綾鼓」では、皮が布製の鳴るはずもない鼓を、持ったり、打ったり出来たら、(老人が)好きな姫様に会わせてやるよ」と臣下が老人をそそのかすらしい。
結果的に「恋重荷」でも「綾鼓」も老人は恋を成就させることができないで、恨んだまま死んでしまうのだけれど、そのあとの結末がこの2つの演目は異なるということを予習をしていて知った。
「恋重荷」では、老人は最初は恨んでお姫様を呪うけれど最後には、守護霊になってあげる。
一方、「綾鼓」の老人は、お姫様を恨み、最後まで祟り続け、怨霊のまま、水の底へ消えていくそうだ。・・・・怖い!
今回見る方は、守護霊になってあげる方で良かった・・・。
早く帰って予習のつもりが無理でこんな時間になってしまった。
とりあえず明日は寝坊せず、出かけなければ。
そして上演中、疲れて眠ってしまわないように気をつけようと思う。
週末の楽しみである。