〜 blancのひとりごと

【漆】普段使いに手頃なお椀!お気に入りの山田平安堂の飯碗・汁椀

 

 

 
普段使いの漆の飯碗・汁椀を新調する予定で迷っていた頃、欲しいものを先ににプレゼントした。4年くらい前のこと。
 
 

 

夏に御墓参りに行った時に、「持っていって使って」と言われたので持ち帰ってきた。

そのうちペアにしようと思っていたのに、こんな形で帰ってくるとは贈った時は考えてもみなかった・・・・。

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手前のカメラは、昔私が使っていたものをSが使うといって引き取ったものだ。

これもとても綺麗に使っていて、譲った時と何ら変わりなかった。Sらしい。

 

贈ったのは山田平安堂の漆椀。

 

Sは輪島に買いにいって自分で選びたいと行っていたが、なかなか一緒に行く機会がなかった。 こんなことなら行っておけば良かった。そう思う場所がたくさんありすぎて・・・このお椀も引き取ってから、悲しくて使えずにいたが、先日ようやく使ってみた。

 

漆の中では、リーズナブルでじゃんじゃん使ってもらおうと思ったが、お母様曰く「すごく丁寧に使っていたの。(私に)もらったからね、きっと。」と言われてまたせつなくなった。

 

実際に使ってみると、軽くて使いやすい。

木目も綺麗だし、洗いやすいし、重宝している。

 

実家にも買いたいくらい。(だが実家の食器が多いので買いたくても減らすまで買わない。)

 

私が買ったのは、この商品。

【≪継承工房≫ 汁椀めし椀 薄挽 木地溜】

 

 

 

写真はサイトからお借りしたが、こんな風に漆が透き通っていて、木目が綺麗に見えるのだ。

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                       🔗:山田平安堂

 

 

木地は欅(けやき)なので丈夫。

それを職人さんの技で、薄挽きという厚み数ミリで重さも10gほどという繊細なお椀に仕上げられている。

 

塗りの仕上げも特別な技法でされているので、写真のように透明感があり、木目が美しく出ているのだと思う。

通常より少し黒味がかった「透き漆」を用いて、表面を流れるような刷毛の跡をつけるようにしているそうで、とても難しい技法だそうだ。

 

ご飯やおみおつけをよそう時に楽しくなる、そんなお椀だ。

 

木の器なので、保温性が高く料理が冷めにくく美味しさが長持ちするし、断熱性が高いので熱々のものでも、お椀自体が熱くならないので使いやすい。

 

薄挽きの技法で、口当たりも非常によく、手触りも柔らかく、軽やかでかつ艶やかな感触だ。

 

使う時にはまだ悲しくて、胸が痛むけれど・・・せっかくなので使おうと思う。

 

結婚の贈り物などにもオススメしたい品である。

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                              🔗:山田平安堂

 

今も・・・あの日のことを思い出すと、足元がグラグラする。

途轍もない大きな何かが襲ってくる。

 

でも、不思議と踏み止まっているのはSのおかげだ。

私が自ら命を断ったり、くよくよして心を病んだり、宗教に走ったりしたら、Sは怒るだろう。悲しむだろう。

 

だから、そういうことはしない。

元気で明るく過ごすことが、一番なのだ。

でも、時々は泣く。Sのことを思い出すのは許してほしいと思う。

 

 

 

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