新幹線で読もうと、丸善で買った「シンプル、だから贅沢」
気になった時に紐解いています。
- 「シンプル、だから贅沢」 著者:ドミニック・ローホー
- 目次の紹介
- 選択肢が多いと幸福度が下がる(ものから身軽になるという贅沢)
- パリのマダムの定番はちょっとリッチな白(シンプルなエレガンスを極める)
- 身だしなみがよいと気品が身についてくる(シンプルなエレガンスを極める)
- 日常にうるおいを与えるお金の使い方(お金はシンプルな贅沢のために使う)
- シンプルの基準も贅沢の基準も人それぞれ、そしてそれでいい
「シンプル、だから贅沢」 著者:ドミニック・ローホー
表紙のシンプルな佇まいに魅かれ、手に取りました。
シンプルだから、贅沢【電子書籍】[ ドミニック・ローホー ]
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目次の紹介
1.ものから身軽になるという贅沢
2.シンプルなエレガンスを極める
3.成熟を求め自分のスタイルを持つ
4.お金はシンプルな贅沢のために使う
5.感性を喜ばせるたくらみ
6.豊かで縛られない住まい方
7.心を刺激する上質なものたち
8.上質を見極める楽しみ
9.美への感性が人生を変える
10.幸福を呼ぶ時間の使い方
11.旅は情熱を養う
12.人との優しい距離
13.大切なものと丁寧に暮らす
この見出しを見て、共感できたのでドミニック・ローホーさんにとっての「シンプル」「贅沢」を読んでみたくなりました。
選択肢が多いと幸福度が下がる(ものから身軽になるという贅沢)
これは私には共感できる部分と幸福度が下がるほどでもないという両方があります。
美しいものを「それにしようか」あれこれ迷うのも私には楽しくて、幸福度が下がるともいえません。
こんな一節がありました。
「バイキングスタイルの食事が嫌だという人もいるでしょう。どの料理が一番美味しいのか分からないので、すべてを試してみたくなり、結局食事を味わうという本質的な楽しみを台無しにしてしまったりするからです。」
・バイキングでいろんなものを食べたい
・あれこれ悩むのが楽しい
という人もいると思います。それはそれでいいと思います。
選択肢が多い=シンプルではないかもしれない。
でもだからといってその人の幸福度が必ず下がるわけでもありません。
私はバイキングスタイルは苦手です。
ただもしかしたら究極の嫌な理由は、
・いちいち取りに行くのが面倒。
・同じお皿にあれこれ盛り付けるのも好きではない。
・食べたいものを食べたい(バイキングで真に食べたいがあることは稀)
であって「選択肢が多い」ことよりもバイキングというスタイルが嫌なのだと思いました。
ドミニック・ローホーさんはこうも書いています。
「そこで、私ならホテルでの朝食は、だいたい決まったメニューで、選択肢は紅茶かコーヒーくらいにします。そのほうがよっぽど落ち着いて食べられます。」
これは同感です。
バイキングだけでなくあらかじめ決められたセットやレディースランチよりアラカルトが好きです。
自分が食べたいものを好きに食べたいです。
パリのマダムの定番はちょっとリッチな白(シンプルなエレガンスを極める)
これは、白好きの私にはなんとなく嬉しかった箇所です。
「(前略)・・・・多くの服を持つより、数点に絞って、上質な素材を身につけるとよいでしょう。色はシックな着こなしをする人の多くがモノクロームを基本にしています。冬はブラック、夏はホワイト、その中間のグレーなどでしょうか。
ご参考までに、パリのマダムの定番はちょっとリッチな白。・・・(後略)」
街の雰囲気やその人本人の雰囲気もあるので、何もこれをそっくりそのまま取り入れるのではなく、自分らしくカスタマイズしてこの”感じ”を取り入れられたらいいと思います。
身だしなみがよいと気品が身についてくる(シンプルなエレガンスを極める)
「昔、日本では、周りの人から普段の生活の中で「お作法」を受け継いでいました。・・・(中略)立ち居振る舞いの優雅さを通して、威厳ある生き方が子供たちの日常生活に当たり前のように溶け込んでいました。」
昔は確かにそうだったと思います。
手をつくお辞儀の仕方、畳の縁を踏まない(よくお寺などの見学で踏んでいる人が多くて驚きます・・・)、お辞儀の仕方、座布団の向き、などなど数えればキリがないです。
自然と覚えた気がします。
こういういい”躾”は残していきたい日本のいい文化だと思います。
日常にうるおいを与えるお金の使い方(お金はシンプルな贅沢のために使う)
「いくら出費したかの計算はしない。その代わり、必要以上のものは絶対に買わない。」
「自分が消費する量を超える買い物はしない。」
「贅沢とはお金の奴隷にならないこと、借金を作らないこと、そして必要最低限の生活が保障された老後、お財布の中身を気にせずにときおり小さな楽しみを味わえること、ではないでしょうか。」
分かる。。。と思いました。
私も使ったお金はあまり細かく見ていません。
(必要だと思うものを買うから。)
書いているとキリがないのでこの辺で終わりにしますが、読んでいると著者の考えがとてもよく伝わってきます。
シンプルの基準も贅沢の基準も人それぞれ、そしてそれでいい
こういう暮らしが「シンプル」とかこういう考え方が「シンプル」という一般的な意見もあると思うけれど、やっぱり人それぞれと思っています。
「シンプル≒ミニマム」という考えもあるし、
「シンプル≠ミニマム」という考えもある。
どちらが正しいとか正しくないとかではなく、自分の基準を大切にして(人に迷惑をかけないで)暮らすことがシンプルだなと思います。
この本を読んで、今ちょっとずつ遅々とした歩みで進めているけれど、自分の好きなものに入れ替えをして、厳選されたものに囲まれた暮らし、精神的に豊かな暮らしを実現したいと再び思いました。
阻んでいるのは、かけたお金がもったいないのではなく、まだきれいで使えるもの(でも人にあげたりリサイクルはしにくいもの)を捨てることができずにいること。
自分の気持ちと折り合いをつけながら、思い切れたときに断捨離します。